防カビ塗料とは?
カビや藻が生えにくい性質をもつ塗料のこと。
建物の影やカビや藻が生えてしまう立地条件の建物には、外壁にカビや藻が生えてしまう難点があります。
環境の問題なので仕方のない事と思われるかもしれませんが、カビや藻が影響を与えている大きなデメリットは、
ぜんそくやアレルギーを発生させてしまうなど、私達の体に大きな影響を与えてしいます。
カビのパワーは目に見えにくいですが、確実に私達の体に大きな影響を与えてしまいます。
そこで今注目されているのが、カビを作らない外壁塗装「防カビ塗料」です。
防カビ塗料のメリットとデメリット
メリット
✔汚れに強い
カビはほとんどの有機物を栄養源に繁殖していきます。
そのため、塗料の有機物や汚れも繁殖の原因になってしまうのです。
防カビ塗料を使うと、カビや藻だけではなく汚れの付着も防ぐこともでき、カビが繁殖する原因を抑えることができます。
✔美観が長く続く
防カビ塗料を使うことで外壁が汚れにくく、さらにカビや藻の繁殖を防ぎ、長期間美観を保つことが可能です。
カビが防止できることで美観維持だけではなく、健康状態の悪化や建物の劣化などを防いでくれます。
✔他の塗料と混ぜて使える防カビ塗料がある
防カビ塗料の中には無添加の塗料もあり、そのような塗料なら他の塗料と合わせて使うことも可能です。
下塗りとは別に塗り、他の塗料と混ぜ合わせることもできます。
✔部分的な塗料も可能
外壁全体を防カビ塗料で塗ってしまうと費用がかかってしまいますが、業者によっては部分的に防カビ塗料を塗ることもできます。
外壁ではカビが特に発生しやすい方角が北と西なので、他の面は別の機能性塗料を塗るなど使い分けるという方法も良いでしょう。
デメリット
✔防カビ効果はメーカーや塗料の種類によって変わる
カビ防止に優れた防カビ塗料ですが、デメリットとして機能性はメーカーや塗料商品によって異なることです。
塗料の種類によっては対応している菌の数が異なったり、耐用年数も異なったりします。
✔5~6年で塗り替えが必要
防カビ塗料はメーカーや塗料によって耐用年数が異なります。
防カビ機能が劣化してしまうと、正常に機能せずカビや藻が生えてしまう可能性が高くなります。
それを防ぐためにも、5~6年に1回は外壁塗装のメンテナンスを行いましょう。
ただしこれは一般的な目安であり、お住まいの地域の環境や外壁の状態、
塗料の種類によっても最適なタイミングは異なります。
このように、防カビ塗料にはメリットだけではなくデメリットも存在します。
防カビ塗料のメリットを活かしたい場合は、防カビ塗料を使用する前にどんな種類があるのか、対応する菌はどれほどあるのかをチェックすることが大切です。
また、メンテナンスは定期的に行うことで美観を保持することができるでしょう。
防カビ塗料の使用方法と注意点!
必ずカビを除去してから使用する。
まず大切なのが、防カビ塗料を使用する箇所のカビや汚れを十分に取り除くということ。
カビやコケなどが残ったままの状態で上から防カビ塗料を塗布しても、内部からカビが繁殖してくる恐れがあります。
防カビ塗料がきちんとその効果を発揮できるよう、適切に洗浄をおこないましょう。
カビが生えない塗料はない。
「防カビ塗料を使用すれば、二度とカビは生えなくなる」というのは誤解です。
塗料に有機成分が含まれている以上、遅かれ早かれカビは必ず生えてしまうのです。
そのため、「一度防カビ塗料で塗装すれば、カビがまったく生えなくなる」と誇大アピールをして契約を迫ってくる業者がいるならば要注意。
また、防カビ塗料の種類や製品によって効果が異なることにも注意が必要です。
多くの防カビ塗料は、塗装から5~6年ほどの間はカビの発生を防ぐことができますが、それ以上になると防カビ効果を発揮できなくなります。
耐用年数内であっても、塗装の仕方や湿度などの環境によっては、数年足らずでカビが発生してしまうことさえあるのです。
カビやコケの生えない綺麗な外壁を維持したいならば、定期的に防カビ塗料を塗り直すメンテナンスが不可欠。
まとめ
- カビや汚れが付着した状態で防カビ塗料を使用しない
- 使用前には必ず洗浄をおこなう
- 防カビ塗料によってカビが一切生えなくなるわけではない