シーリングとは?
外壁のボードとボードのつなぎ目(隙間)をシーリング材で埋める工事です。
この他、サッシの金具と壁のつなぎ目などにも行われます。
シーリングをする目的は、つなぎ目から侵入する「雨漏りを防ぐ防水性」と地震などにより建物が揺れた際に
「伸縮性により建物を守る耐震性」にあります。
シーリングについて詳しく知るために
- シーリング工事を行う時期の目安
- シーリングの費用や寿命
- シーリング材の種類
- シーリングの基本的な工事方法
- シーリングの役割
疑問や悩みが生まれやすい部分を、一緒に解決していきましょう。
シーリング工事を行う時期の目安
京都での外壁シーリングのメンテナンスは5年~10年が目安とされていますが、実際には住まいの立地や気候などに左右されます。
そのため、シーリングの状態を定期的に確認し、劣化していないかチェックすることが大切です。
現状では小さなひび割れがある程度だとしても、そのまま放置してしまうと雨水が浸み込む原因になるので要注意です。
シーリングの費用
シーリング打ち替え工事の参考単価
既存のシーリングを全て撤去したあとに、新しいシーリングを充填する施工方法です。
シーリング打ち替え工事の参考単価:700~1,200円/m
シーリング打ち増し工事の参考単価
既存のシーリングの上から、新しいシーリングを足していく施工方法です。
シーリング打ち増し工事の参考単価:500~900円/m
シーリングの寿命
シーリングの耐用年数は7〜10年程度です。 シーリングの劣化を放置すると、そこから外壁材全体の劣化につながってしまうことも。
なので、シーリングのメンテナンスは塗装や外壁材のメンテナンスと同様に重要だと言えます。
シーリング材の種類
シーリング材の種類は大きく分けると5種類。
シリコン系
耐熱性・耐水性が良好。キッチン・浴槽廻りに利用される。ホームセンターでも購入可。上からの塗装が不可能。
変成シリコン系
耐候性が良好。上から塗装可能。建設の他にも板金塗装で利用される。
ウレタン系
上からの塗装可能。耐候性が良くないので、屋外での利用は上から塗装される。
アクリル系
弾性が良好。耐久性は低いが、湿った箇所にも利用できる。
ポリサルファイド系
耐熱性が高い。表面にゴミがつきにくく、強度が高いので外壁にも利用される。
シーリングの基本的な工事方法
シーリングの工事方法には、以下の2種類があります。
シーリング打ち替え工事
古いシーリング材を完全に除去して、新しいシーリング材を充填する工法です。
シーリング打ち増し工事
古いシーリング材の上から、新しいシーリング材を足して補修する工法です。
既存のシーリング材がそれほど劣化していない場合に行われます。
シーリングの役割とは?
ボードやパネルの隙間を埋める
はじめからご紹介している通り、外壁塗装におけるシーリングの役割はボードやパネルの隙間を埋めること。
ボードやパネルの目地を埋めずにそのままにしておくと、隙間から雨水や汚れが侵入して外壁の寿命が短くなってしまいます。
雨漏りや構造体の腐食など、深刻な事態に陥ってしまわないような役割がシーリングにはあります。
ひび割れ防止
外壁は地震の揺れやトラックが通った際の揺れ、温度変化などで外壁は膨張と収縮を繰り返しています。
硬い素材でできている外壁材が敷き詰められていると、揺れや温度変化によって衝突したり引っ張りあったりすることになり、
ひび割れが起きてしまうことがあります。樹脂製であるシーリングは弾力があるため、
外壁材の間に充填することでクッションがわりになりひび割れを防止することができます。
外壁材を長持ちさせる
樹脂製で弾力のあるシーリングは、外壁材のボードやパネルの代わりに膨張や収縮の動きに追従してくれます。
それによって外壁材が破損することなく長持ちさせることができます。
まとめ
シーリング工事とは、外壁材の目地をシーリング材で塞ぎ、外壁の雨漏りを防ぐための工事です。
定期的に行うことで外壁全体を点検できて、外壁の寿命を伸ばせる点が、シーリング工事のメリットといえます。
シーリング工事にかかる工期の目安は、2~5日と短期間です。
工事費用の相場は、工事方法やシーリング材の種類・足場仮設の有無によって異なります。
目地をきれいに整え、外壁を守るシーリングは、定期的に打ち替える必要があります。
外壁のシーリングにひび割れ・切れ・剥がれといった劣化が見られた場合は、シーリング工事の実施を検討しましょう。