1.外壁塗装の訪問販売での悪徳業者のサイン
近年、外壁塗装の訪問販売において、悪徳業者による被害が増加しています。以下からは外壁塗装の訪問販売で危険だとわかる、5つのサインを紹介します。
事前調査をせずに見積書が提出される
外壁塗装において、事前調査が行われないまま見積書が作成されることはありません。
外壁塗装では、まず外壁の劣化状況や状態を確認し、その内容や規模、依頼主の希望を元に使用する塗料や工期、職人の人数などを決め、見積もりを出します。
このような事前調査が無く、訪問販売の流れで突然見積もりが出された場合は悪徳業者でないかどうかを疑う必要があります。
見積もりの早さをアピール
「外壁塗装の見積もりを迅速に作成できます」など、しつこく見積もりの速さをアピールしてくる業者は注意しましょう。
前項でもお伝えした通り、外壁塗装は工事の規模や外壁の状態、実際に使う塗料などをしっかりと吟味してから見積もりを行います。そのため、調査自体がずさんに行われている可能性も考えられます。
危険や不安を煽ってくる
悪徳業者の営業を行う業者の中には「外壁塗装の工事をしないと大変な事になる」「このままではもっとひどいことになる」などの言葉で緊急性を訴えて契約をさせる、というケースがあります。
外壁塗装は基本的に約10年に1回のペースで行います。また外壁塗装の前には事前調査を行った上で工事を行うため、外壁の劣化状況を見ずに危険や不安を煽ってくるような業者は注意しましょう。
その場で契約などはせず、後日別の業者に工事の必要性を診断してもらうなど、慎重な判断を心がけましょう。
大幅な値引きや前払いをしつこく進めてくる場合
外壁塗装は1回あたりの費用相場は約70~90万円です。なるべく費用は抑えたいですよね。
しかし、外壁塗装において、大幅な値引きが行われることはありません。仮に値引きが行われたとしても、数万円程度です。逆に、見積もり提示後に数十万円などの大幅な値引きをしてくる業者には注意しましょう。
塗料を薄める、もしくは未経験のアルバイトを使うなど、工事の際にずさんな工事を行われる可能性があります。
通常、外壁塗装は前払い全額前払い、全額後払い、半額前払いなどの支払い方法が基本となっていますが、このうち、前払いをしつこく迫る業者にも注意してください。
もし相手が悪徳業者で、全額前払いを行ってしまうと、連絡がつかなくなってしまった場合、支払ったお金は返ってこなくなります。
名刺やホームページに住所が記載されていない
訪問販売を行ってきた業者が悪徳業者かどうかを見極めるために、まずは名刺から会社情報を確認しましょう。
法人/合同会社など、どのような会社であれ、名刺には会社の名前、ホームページ、所在地、担当者の名前や電話番号・メールアドレスなどの記載がされているのが通常です。
名刺に会社名と携帯電話番号しか記載されていない場合、会社住所と代表番号などの会社情報をヒアリングしておきましょう。
また、ペーパーカンパニーを掲載している可能性も考え、会社名や住所をインターネットで検索し、実際に存在する会社かどうか、また評判や実績などについても確認することをおすすめします。
2.優良な外壁塗装の訪問販売は存在する!業者の見極め方とは?
ここまで、危険な訪問販売を見極めるポイントについてお伝えしてきましたが、外壁塗装の訪問販売は全て悪徳業者だ、というわけではありません。
もちろん訪問販売をする優良な業者も多く存在します。以下では、優良な外壁塗装の訪問販売を見極めるポイントを解説します。
各種工事の資格を有している
工事の資格は外壁塗装の訪問販売が信用できるかどうか判断する上で大切なポイントです。
外壁塗装にあたっては、下記の資格を持っている業者は信頼度が高いと言えます。優良な業者を見極める判断材料にしてください。
資格名 | 運営団体 | 内容 |
---|---|---|
外装劣化診断士 | 一般社団法人 住宅保全促進協会 | 外壁や住宅の劣化状況を診断し適切な提案を行う |
雨漏り診断士 | 非営利法人雨漏り診断士協会 | 建築施工時や経年劣化による雨漏りの原因を探り改善する |
塗装技能士 | 都道府県職業能力開発協会 | 木工、建築、金属、噴霧、鋼橋における塗装分野の実務と筆記の試験。受験資格には実務経験が必要となる |
外壁塗装マイスター | 日本外壁塗装マイスターズ | 外壁塗装に関する設計・施工の知識・技術が一定基準にある熟練技術者。国家資格他複数の資格を有する者 |
塗装工事業許可(建設業許可) | 建設業法第7条第2号、同法第15条第2号に基づく | 法の定めにより専任技術者の設置が必要。専任技術者の条件は実務経験ほか複数 |
工事の実績が豊富で、事例を確認できる
ホームページや会社案内などで、施工例が確認できることも優良な外壁塗装業者かどうかの判断材料になります。
外壁塗装の実績に加えて、会社設立からの経過年数なども押さえておくこともポイントです。会社の歴史が長いことは、顧客に信頼されて営業を続けてきた証です。ホームページや会社案内などのパンフレットでは会社概要の項目も確認することをおすすめします。
3.これを押さえておけば訪問営業は怖くない!外壁塗装の予備知識
外壁塗装では塗料など、専門知識が必要になる場合が多く、その知識の乏しさにつけ込んで営業を行ってくる業者もいます。そのため、悪徳業者のセールスを見抜くためにも外壁塗装における基礎知識を把握しておきましょう。
外壁塗装を行うタイミングとは?
外壁塗装はおよそ10年に1回のペースで行います。
20年以上現在の家に住んでいる方は、前回いつ外壁塗装を行ったのかを把握しておきましょう。
またその他にも外壁の劣化状態に応じて外壁塗装工事を行う必要も出てきます。外壁塗装の劣化のサインには大きくわけて以下の5つがあります。
- 0.3mm以上のひび割れ
- 色褪せ
- チョーキング(外壁を触ると粉が手に付着する状態)
- 塗膜の剥がれ
- カビ、苔、藻、錆の発生
これらの症状が至る所で見られる、もしくは顕著になった場合、外壁の塗り替えを検討すべきでしょう。
なお、詳しい状態を調べるためには業者を呼ぶ必要があります。実際に外壁塗装の施工を行いたい場合には、1つの業者で検討を進めるのではなく、以下のように複数の業者で相見積もりを取り、比較のうえ検討することが重要です。
外壁塗装の価格相場を押さえる
外壁塗装の費用価格は70万~90万円程度が相場となっています。 外壁塗装にかかる料金は元の外壁の状態や素材、面積によって大きく前後します。この際、自宅の外壁塗装の適正価格を知るためにも、最低でも2~3社程度は相見積もりを取るようにしましょう。
相見積もりを取ることで、価格が適正かどうかを判断できるだけでなく、業者による施工内容の違いや料金の違いなどから、納得した施工を行ってもらえる可能性が高まります。
4.外壁塗装の訪問営業が来た際は、その場での契約をしないことが大切
外壁塗装には、高額な工事費用がかかります。訪問営業の内容がたとえ魅力的でも、その場で契約することは避けましょう。
優良業者かどうかを判断することはもちろんですが、まず本当に必要な工事かどうかを調べ、吟味することが大切です。
また、仮に優良な訪問営業者であっても、1社のみで検討するのではなく、相見積もりを取った上で検討をしましょう。
なお、外壁塗装をご検討の方は、まずは外壁のコンシェルジュに相談してみましょう。「ヌリカエ」は簡単な申し込みだけで、施工業者を探すことができ、納得いくまで比較検討することが可能です。ぜひ一度利用してはいかがでしょうか。