主な防錆(防錆)対策
錆止め塗料を塗る
京都で使う錆止め塗料は、錆が発生する前に塗る防錆剤です。
金属の表面に塗ると表面に塗膜を作り、錆の原因となる水や酵素を除去・遮断して、錆や腐食を防ぐ効果があります。
しかし、錆がすでに発生している部分に塗っても効果はありません。
錆の箇所に錆止め塗料を塗ってしまうと、水分を吸収して酸化する原因にもなりますので止めましょう。
また錆止め塗料は「アルカリ性」の製品が多いのですが、これは防サビ効果が低いためおすすめできません。
防食性・付着性・耐久性に最も優れた錆止め塗料は、「エポキシ樹脂系」です。
防錆効果が高いため、非常に効果的な錆止め塗料といえます。
酸で洗浄する
錆落としに効果のある酸は、クエン酸とリン酸です。
身近にあるクエン酸は、進行していない軽度の赤錆であれば除去が可能です。
しかし、クエン酸は進行している赤錆には効果の低い成分といえます。
進行している赤錆には、「リン酸」を主成分とした製品を使用しましょう。
リン酸は、すでに発生している赤錆にも効果があり、発生も防ぐ効果もあります。
【錆てしまっている場合】塗料で酸素と水を遮断
京都の防錆対策に最も有効な手段は塗料です。
すでに錆てしまっている部分に有効な塗料は、酸素と水を遮断する成分のものです。
除去しきれない根強い錆には、イオントラップ剤・エポキシ樹脂系の成分を含む「面素地調整補助剤」を使用しましょう。
イオントラップ剤・エポキシ樹脂系の成分によって、酸素と水を遮断し、新たな錆の発生と成長を防ぎます。
錆止めの塗料の種類
錆止め塗料の成分は大きく「顔料」「樹脂」「溶剤」に区分され、
錆止め塗料はそれぞれの成分に何が使われているかによって種類が分かれています。
それぞれの成分の代表的な種類を解説します。
【顔料】
錆止め塗料の顔料には鉛やクロム化合物が多く使われています。
しかし、健康被害が懸念されることから、近年では鉛やクロム化合物を含まない環境に優しい顔料を使用することが増えてきています。
【樹脂】
錆止め塗料に使用される樹脂は「エポキシ樹脂系」が主流です。
エポキシ樹脂系の錆止め塗料は防食性、耐久性が高く、防錆効果も優れているのが特徴です。
高性能なため住宅の塗り替えでは頻繁に使用されています。
【溶剤】
一般的に塗料は、水で溶かす「水性系」と強溶剤や弱溶剤などで溶かす「油性系」があります。
水性塗料は臭いが少なく作業性に優れており、上塗り塗装や内装の塗装工事に向いています。
一方の油性塗料は塗膜に厚みがあることから防錆力が高いのが特徴です。
特に強溶剤を使用した錆止め塗料は密着性や耐久性にも優れています。
しかし、臭いが強く既存の塗膜を溶かす場合もあるため、一般的には弱溶剤の油性系錆止め塗料が使用されることが多いようです。
《錆止め塗料の単価》
京都での気になる錆止め塗料の単価は300~900円/m2が目安になりますが、種類が豊富なため価格もさまざまです。
錆止め塗料は価格だけでなく、塗装する素材や既存の塗膜の状態、使用する上塗り塗料、環境などをすべて考慮した上で選択しましょう。
まとめ
錆は美観を重ねるだけではなく、
建物自体の耐久性の低下にもつながります。
また、時間が経過すると、根が張り広がっていき浸食がすすむと錆は落ちにくくなってしまいます。
そのため、錆が発生した場合は早期に錆を除去し、再発しないよう塗装などのメンテナスを行いましょう。